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【2018/12/10 19:55 】 |
長期入院の患者さんの退院への軌跡其の7
「課題への取り組みとその成果」


またブログ書けてない

というか、そもそも僕がブログ書いてていいのかな?


まぁ、難しいことは抜きにして(笑)



前回の家族面談からAさんの課題が明らかになった。
Aさんはどおやら、母親に対して昔から依存的で、母としても息子のもろもろの心配事があるようです。

始まりましたね、「Aさんができない事を強化するぞプログラム」

まずは、手っ取り早く、周りの人とAさんにどんな違いがあるのか、SSTやデイケア、生活向上に参加してもらいました。
勿論Aさんは

A「うーんやっぱ退院したくない、できるしいやぁ」
とか言い出しちゃうんですが、

赤・ブ「じゃあ、できるんならやってみてよぉ、できるんでしょぉ」
見たいな、少し意地悪なかかわりをしちゃいましたが、Aさんも引けずに挑戦してみるんですよ

そしたら、案の定

A「ちーん」
見たいな現実にぶつかるんですよね、、、、

ここからが精神科のプロとして勤務する僕らの見せ所な訳でして、勿論、できないのは知っている、だけどAさんも僕らも。
「どこまでできないか?」 「どこはできるか?」
これが、Aさんと僕らの介入の大事な点だと思います

①できないことを知ることで課題を知れる
         ↓
②Aさんはそのできない事と、周囲とのギャップをどうしたいのか聞く
         ↓
③本当はそれができると思った、できない自分にがっかり
         ↓
④よくよく聞いていくと、がっかりしてるけどやれなきゃ困ると思っている。
         ↓
⑤赤・ブは意地悪だから、Aさんが良くしたいと言うまで、待つ、言わざるを得ないような、そうした機会を増やし 
 ていく
         ↓
⑥Aさん、危機感が募る、、、、、
         ↓
⑦A「ちょい~、意地悪しないで、教えておくれよ」といってきた
         ↓
⑧赤・ブ、、、、、、「にんまり」笑う
         ↓
⑨行動形成されるように繰り返し、強化・強化・強化

                                     ってな感じでしたね☆


具体的なトコだと全自動洗濯機&炊飯ジャーです(笑)

今でこそ、Aさんが習得してるんで言いますが

Aさん「コメ炊くのくらいできるよ」「洗濯なんか誰でもできるよ」とか何とか言ってたのが思い出されます



何と、、、、、、、


Aさん「ガスはどこだい?」「脱水はどこでするの?」


ぶはっwww



(失礼かも知れないけど、今でも笑い話にしてるんですよww)


衝撃でした



26年間、上げ膳・据え膳な入院生活の間に、

ガス釜⇒電子炊飯器

二層式洗濯機⇒全自動洗濯機



になっている現実を知らなかったんですよ!!!!!




「生きる化石」なんて失礼かも知れないけど
それだけ、地域社会・文化・経済の変化に取り残されてしまったんですね



でも、上記のかかわりの中でAさんが「できること」「やりたいこと」が確実に増えていきました!!



見る見るAさんは変化しました、支援員・妹さんもAさんの頑張りに更に協力的になっていただけました。







月日はしばらく流れて、ついにお母さんとの第2ラウンドです



あの時の、妹さんにはほんとに助けられました



面談の出鼻で

妹「お母さん、今日は兄さんのアパートの契約の保証人になって欲しい」

ど真ん中、直球勝負の妹さん、大リーグボールを投げる星君よりも、勇ましかったです


勿論お母さんは断固拒否!!!!!!!





さて、赤・ブ・支でフォローに入るけどお母さん拒否


ブ「やべぇ、今日は無しかなぁ」

何て思ってたら、

妹「お兄ちゃん、自分のことでしょ、しっかりお願いしてよね


キターーーーーーーー!!!!!!!!!!!!



ここぞとばかりに援護射撃をすかさず


A「え?」

ブ「え?じゃないでしょ~、自分のお願いしたいことは何でしたっけ?」


支「そうだな、自分はどうなりたいんだ?」

赤「できるようになったこといっぱいあるじゃん!!」


今思うと
あの時のAさん、俺らの勢いがよっぽど脅威だったんでしょうね(笑)
ものすごいお母さんに「やる気」と「できること」と「アパートの件」を無茶苦茶伝えてましたね


母「それではお願いします」

妹・A・ブ・赤・支
「?????????????ん??」


母「息子が、ちゃんと退院できるようにお願いします」


キターーーーーーーーーー(^^)ノシ

「報われた」「良かった」「嬉しい」「やった」「うっひょ-」「俺すごい」


様々な考えが頭を過ったなぁ、、、、、、、、、、





それからのAさんはデイケアに通って、生活向上プログラムに出て、症状自己管理教室に出て、外泊トレーニングを単独でアパートにして、、、、、


ついに2

010.12.18アパートに退院しました




今思うと、26年何をしてたんだ?何て人もいるかも知れませんが、今回のAさんへのかかわりの中から、本当に何が一番障がいだったのかを考えることができます。

誰のせいとか、何が良かったかとか



そんなんじゃなくて





「家族の溝」が26年のうちに「何が原因で発生した溝」だったのか、本当はいつでも取り返せたのかもしれないけど、家族は本人のいない生活に慣れてしまって、Aさんは家族が世話をやかない生活が楽になっちゃって、そうしているうちに関わったスタッフがが退職して、、、、、、、、




「家族を支える姿勢」
「長期入院患者を見捨てない」
「家族の思い」
「当事者の思い」

その全部が深い溝に埋もれてしまったんだろうなぁ、、、、、、



今回、妹さんが協力してくれたのも、「溝」をもう一度見つめなおしてくれたことがとても大きかったと思う。
そしてAさんも自分の「溝」を自分で埋めるように頑張ったんだろうな、、、、




僕ら医療従事者って、当事者・家族の溝に介入する職業なのかも、、、、、、、




なぁああああんて考えながら、この話は


                       お・し・ま・い


追伸:Aさんは、半年たっても入院してきません、最近は泊まりに来るように病院を指差しても笑顔で僕をあしら  
    います(笑)

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【2011/04/26 17:48 】 | 長期入院の患者さんの退院への軌跡 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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