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【2024/04/20 04:29 】 |
長期入院の患者さんの退院への軌跡其の6
サボってる、俺絶対サボってる、、、、、OTZ

すいません、だいぶ更新していませんでしたが続きをどうぞ


とある日に
やっとのことで僕と赤さんは家族の面談の設定に成功!!


Aさんのお母さんは、ご高齢ではあるんですが、その何というか、Aさんを退院させたくなくて

僕と赤さんじゃ太刀打ちできないような飛び道具を出すんですよ

お母さん「あんたらみたいな若造に、何が分かるんだい!!」

そんなん言わなくてもさぁ、、、、、

僕と赤さんはその言葉に、どう返したら一筋縄にいかないお母さんを納得させられるか、、頭の中では

「こういわれたらこう返す」「こう言い出したらそこは傾聴する」

って考えていたのに
そりゃぁお母さんから見たら僕ら30~40代は若造ですけど、、、、、ハァ



そんなときに救世主が!!!


前回の話の最後に出てきた地域移行推進事業で僕らに協力してくれることになった支援員さん!!


なんと!!!



お母さんよりも1つ年上でした


これで僕らは若造軍団ではなくなり、お母さんもやっとこ話を聞いてくれることになりましたね


っていうか、、、
年齢の話をするとご本人さんたちに失礼なのですが


どちらも、遥かに定年退職される歳よりも上ナわけですよ!!

僕なんか、最近でもクタクタなのに、お母さんと支援員さんのあのパワーはどこから来るのか?
全くもって頭が上がりませんでした

面談の中では赤さんと作戦を実行
「お母さんも、Aさんも、僕も皆も、何でも言いたいことを言いましょう!!」作戦!!

ルール
①何でも言ってOK!!
②ENTしない方向の話、ENTする方向の話、思いついたこと、辛かったことOK!!
③但し上記については、相手方がしっかり聞くこと!!
確かこんな心積もりで話し合った?言い合った?様な記憶があります。

Aさん「退院したくねぇ」「1人で気ままは好きだね」
妹「どうやったら退院できますか?ウチは困ります」
母「ずっと病院にいろし」「小さい頃からうんと素直な息子」「○○とか△△とか、トンでもねえことをした」
  「息子の体が心配」「火の始末が心配」
俺・赤「ENTさせたい」「ENT無理なら死ぬまで入院するんですか?」「社会資源て知ってます?」
「Aさんができることは○○で素晴らしい」「Aさんができないことは△△ですね」

なんだかネガティブなことも多く話しに出ますが、僕らはまずネガティブなこと(困っていること)(嫌なこと)
をお互いに表出できたら、そこから解決策が見出せると考えました。
(勉強不足なんですが、それがどうやらコンコーダンスという技法に近いそうです)
(僕はSSTや認知療法の視点からだったんですけど、やっぱ必要な知識や技術って共通性もあるんだなぁ)



支援員さん「そうかぁ皆はAさんが嫌いじゃないんだ、だったら、入院しとくことも、退院することもどっちもでき    
       るわなぁ」


あーーーおいしいトコ持ってきやがって

いやぁ、僕だってそこに結びつけられると思って、、、、、うん?
なんかこの支援員さん?やり手?あれ?
さっきから赤さんの様子が、、、、、、

赤さん「いやぁ、おっしゃるとおりです!!」「僕もそう思います!!」「いえいえ僕なんかまだまだ」
    「支援員さんが心強くて」

なんだ赤さん?ついに自分で関わるのを辞めたのか?この人(支援員さんに全部を任せる気か?)


それにしても、さっきから的確なことを言う支援員さんだなぁ



後で赤さんに聞きましたが山梨県のPSW協会では結構なやり手の方で、しかも協会の役員までしてたそうな
僕は正に井の中の蛙ってやつですね


それからは僕も赤さんも何回か面談する前にも支援員さんと事前打ち合わせしたり、社会資源の確認を取ったり、Aさんの課題を一緒に考えたり!!
確かに素晴らしく尊敬出来る技量と知性を持った支援員さんでしたね

その面談の中で確かな成果が出ました!!
決まったこと

<家族側>
①火の始末が出来ないのが心配!!
②飯はどうするのか
③どこに住むのか
④本当に1人で生きていけるのか?
⑤実家に本人が居座っては困る
⑥洗濯を母にさせるのは困る
上記の課題が達成できれば家族は困らないことが分かりました!!

<スタッフ側>以下は上記の番号についての考えです
①火を使わなければいい
②DC/NCを使えばいい
③病院の見える位置の物件を確保すればいい
④1~3ができれば生きていける
⑤居座らなければたまには言っても良いだろう
⑥本人に洗濯機を購入しちゃえばいい
<本人>
①べつにぃ
②オギノで買えばいいらぁ
③ウチが(実家)がいいなぁ
④バカにしちょしぃ、、多分平気、退院はしたくないからね
⑤ほんだってウチだもん行くさよぉ
⑥知らん、あはははぁ


これは大きな成果でしたよ!!
だって課題が明らかに出来たんですもん!!
これらを時間かかってもクリアすればENTも夢じゃない!!後はAさんの勢いと確信しました!!


今回の教訓
①30~40代は精神科では若造(笑)
②支援員さんは、すんごいお人
③何でも言い合うことが大切!!


次回・・・・「バカと花粉症は治らない(俺のこと)」

                                ウソ!!
第7回・・「課題への取り組みとその成果」についてです

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【2011/03/01 16:06 】 | 長期入院の患者さんの退院への軌跡 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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