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「課題への取り組みとその成果」
またブログ書けてない というか、そもそも僕がブログ書いてていいのかな? まぁ、難しいことは抜きにして(笑) 前回の家族面談からAさんの課題が明らかになった。 Aさんはどおやら、母親に対して昔から依存的で、母としても息子のもろもろの心配事があるようです。 始まりましたね、「Aさんができない事を強化するぞプログラム」 まずは、手っ取り早く、周りの人とAさんにどんな違いがあるのか、SSTやデイケア、生活向上に参加してもらいました。 勿論Aさんは A「うーんやっぱ退院したくない、できるしいやぁ」 とか言い出しちゃうんですが、 赤・ブ「じゃあ、できるんならやってみてよぉ、できるんでしょぉ」 見たいな、少し意地悪なかかわりをしちゃいましたが、Aさんも引けずに挑戦してみるんですよ そしたら、案の定 A「ちーん」 見たいな現実にぶつかるんですよね、、、、 ここからが精神科のプロとして勤務する僕らの見せ所な訳でして、勿論、できないのは知っている、だけどAさんも僕らも。 「どこまでできないか?」 「どこはできるか?」 これが、Aさんと僕らの介入の大事な点だと思います ①できないことを知ることで課題を知れる ↓ ②Aさんはそのできない事と、周囲とのギャップをどうしたいのか聞く ↓ ③本当はそれができると思った、できない自分にがっかり ↓ ④よくよく聞いていくと、がっかりしてるけどやれなきゃ困ると思っている。 ↓ ⑤赤・ブは意地悪だから、Aさんが良くしたいと言うまで、待つ、言わざるを得ないような、そうした機会を増やし ていく ↓ ⑥Aさん、危機感が募る、、、、、 ↓ ⑦A「ちょい~、意地悪しないで、教えておくれよ」といってきた ↓ ⑧赤・ブ、、、、、、「にんまり」笑う ↓ ⑨行動形成されるように繰り返し、強化・強化・強化 ってな感じでしたね☆ 具体的なトコだと全自動洗濯機&炊飯ジャーです(笑) 今でこそ、Aさんが習得してるんで言いますが Aさん「コメ炊くのくらいできるよ」「洗濯なんか誰でもできるよ」とか何とか言ってたのが思い出されます 何と、、、、、、、 Aさん「ガスはどこだい?」「脱水はどこでするの?」 ぶはっwww (失礼かも知れないけど、今でも笑い話にしてるんですよww) 衝撃でした 26年間、上げ膳・据え膳な入院生活の間に、 ガス釜⇒電子炊飯器 二層式洗濯機⇒全自動洗濯機 になっている現実を知らなかったんですよ!!!!! 「生きる化石」なんて失礼かも知れないけど それだけ、地域社会・文化・経済の変化に取り残されてしまったんですね でも、上記のかかわりの中でAさんが「できること」「やりたいこと」が確実に増えていきました!! 見る見るAさんは変化しました、支援員・妹さんもAさんの頑張りに更に協力的になっていただけました。 月日はしばらく流れて、ついにお母さんとの第2ラウンドです あの時の、妹さんにはほんとに助けられました 面談の出鼻で 妹「お母さん、今日は兄さんのアパートの契約の保証人になって欲しい」 ど真ん中、直球勝負の妹さん、大リーグボールを投げる星君よりも、勇ましかったです 勿論お母さんは断固拒否!!!!!!! さて、赤・ブ・支でフォローに入るけどお母さん拒否 ブ「やべぇ、今日は無しかなぁ」 何て思ってたら、 妹「お兄ちゃん、自分のことでしょ、しっかりお願いしてよね」 キターーーーーーーー!!!!!!!!!!!! ここぞとばかりに援護射撃をすかさず A「え?」 ブ「え?じゃないでしょ~、自分のお願いしたいことは何でしたっけ?」 支「そうだな、自分はどうなりたいんだ?」 赤「できるようになったこといっぱいあるじゃん!!」 今思うと あの時のAさん、俺らの勢いがよっぽど脅威だったんでしょうね(笑) ものすごいお母さんに「やる気」と「できること」と「アパートの件」を無茶苦茶伝えてましたね 母「それではお願いします」 妹・A・ブ・赤・支 「?????????????ん??」 母「息子が、ちゃんと退院できるようにお願いします」 キターーーーーーーーーー(^^)ノシ 「報われた」「良かった」「嬉しい」「やった」「うっひょ-」「俺すごい」 様々な考えが頭を過ったなぁ、、、、、、、、、、 それからのAさんはデイケアに通って、生活向上プログラムに出て、症状自己管理教室に出て、外泊トレーニングを単独でアパートにして、、、、、 ついに2 010.12.18アパートに退院しました 今思うと、26年何をしてたんだ?何て人もいるかも知れませんが、今回のAさんへのかかわりの中から、本当に何が一番障がいだったのかを考えることができます。 誰のせいとか、何が良かったかとか そんなんじゃなくて 「家族の溝」が26年のうちに「何が原因で発生した溝」だったのか、本当はいつでも取り返せたのかもしれないけど、家族は本人のいない生活に慣れてしまって、Aさんは家族が世話をやかない生活が楽になっちゃって、そうしているうちに関わったスタッフがが退職して、、、、、、、、 「家族を支える姿勢」 「長期入院患者を見捨てない」 「家族の思い」 「当事者の思い」 その全部が深い溝に埋もれてしまったんだろうなぁ、、、、、、 今回、妹さんが協力してくれたのも、「溝」をもう一度見つめなおしてくれたことがとても大きかったと思う。 そしてAさんも自分の「溝」を自分で埋めるように頑張ったんだろうな、、、、 僕ら医療従事者って、当事者・家族の溝に介入する職業なのかも、、、、、、、 なぁああああんて考えながら、この話は お・し・ま・い 追伸:Aさんは、半年たっても入院してきません、最近は泊まりに来るように病院を指差しても笑顔で僕をあしら います(笑) PR |
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